車の査定は、あなたが思っているよりも簡単にできます。
大切な車を売るなら、できるだけ高値で売りたいですよね。
とはいえ
「買取業者はプロだから、自分でもうまく交渉できるか不安」
と思う方も多いでしょう。
私も最初は何も分からず、買取業者の言うことを鵜呑みにしていました。
ですが、そんなことをしていては高額買取なんて狙えません。
そこで本記事では、流されやすい性格の私でも査定額を30万円アップさせた方法について解説します。
この方法を実践して、あなたも高額買取を目指しましょう!
車の買取方法
買取に出す方法は、おおまかに以下の3つです。
- 無料オンライン査定
- 無料出張査定
- 中古車買取店での査定
それぞれ説明します。
無料オンライン査定
名前や連絡先といった個人情報と車の情報を登録するだけで、すぐにおおまかな見積もり結果が分かります。
とにかく手軽に買取相場を知りたい人におすすめです。
無料出張査定
買取業者に自宅へ来てもらって査定する方法です。
近くに買取店がなくても気軽に査定依頼できます。
中古車買取店での査定
買取店に自ら車を持ち込ん査定してもらう方法です。
予約せずに行くと待ち時間がかかる場合もあるので、事前に連絡しておきましょう。
買取の流れ・必要なもの
査定を申し込む
買取業者に連絡して査定日を予約します。
その際、出張査定か店舗査定にするのか決めてください。
車の売却に必要なもの
車の売却に必要なものは以下の通りです。
- 自動車検査証(車検証)
- 自動車納税証明書
- 実印
- 印鑑証明書
- 自賠責保険証
- リサイクル券
- 住民票
査定前に用意しておくとスムーズに車を売却できます。
査定してもらう
業者によって査定にかかる時間はバラバラなので、余裕のある時間帯にお願いしましょう。
希望価格にならなかった場合は、無理に売却しなくても問題ありません。
車の引渡し
売却の手続きが終わったら車を引渡します。
とはいえ査定日にすぐに売却することは少なく、引渡しは別日になることが多いです。
入金を待つ
入金されたら、売買契約時に提示された金額と違っていないか確認しましょう。
金額が違った場合は必ず店舗に連絡してください。
入金ミスやお互いの認識違いといったケースが考えられます。
一括査定の流れ
一括査定は以下の流れで進みます。
- メーカー名、車種名、年式、走行距離など、車の情報を入力する
- 住所、氏名、電話番号、メールアドレスなど、連絡先を入力する
- 電話やメールで連絡が来て、おおまかな見積金額を聞く
- 査定してもらう日程を決める
- お店に行くか自宅に来てもらい、車の査定をしてもらう
- 査定金額に納得できたら車の売却手続きを
す進める
一括査定のメリット・デメリット
メリット
一度の申し込みで複数の見積もりが手に入ります。
簡単に相場が分かるので、安く買い取ろうとする悪徳業者に騙されません。
デメリット
複数の業者から連絡が来る
一括査定は複数の業者と査定日を決めて立ち会わなくてはいけません。
想像以上に電話がかかってくるので、余裕のある時間帯に査定しましょう。
最近は一括査定でも連絡が来ないサービスもあります。
連絡がかかってくるのが嫌な場合は、そちらを利用しましょう。
車のローンが残っている場合
一括返済
本来ローン返済中の車の所有権は、ディーラーやローン会社になっている場合が大半です。
しかし、売却するときは所有権を自分名義に変更しなくてはいけません。
そのためには残債分を一括返済する必要があります。
車の売却額がローン残債を上回るパターン
査定の結果、車の売却額がローン残債を上回れば、ローン一括返済後の差額を受け取れます。
「例えば車のローンが100万円残っていたとして、買取価格が150万円なら50万円を受け取れる」ということです。
車の売却額が残債を下回るパターン
査定の結果、車の売却額がローン残債を下回る場合、差額を一括返済しなくてはいけません。
「例えば車のローンが100万円残っていたとして、買取価格が50万円なら差額の50万円は一括返済しなくてはいけない」ということです。
残債がある
この場合は残債整理ローンを検討しましょう。
残債整理ローンとは、不足分を買取店側が代わりに負担してくれるサービスです。
負担分は買取店側で新たにローンを組むことになります。
つまり、不足分の一括返済ができなくても車を売却できるということです。
残債整理ローンには審査があるので、事前に買取店に確認しましょう。
事故車・不動車・改造車の買取
事故車
自走できるかできないかで、買取価格は大きく変わります。
仮に修理しても、損傷箇所によっては修復歴ありと評価されます。
不動車
故障して走行できない場合、通常の買取では査定額がつきません。
この場合は、不動車でも査定額がつく廃車買取専門業者をおすすめします。
改造車
改造車は好みが分かれるため、なかなか買取額が上がりません。
ですが、カーナビなどオーディオ機器のカスタムは人気があり、査定額が上がることもあります。
この場合は取り外さずに査定してもらいましょう。
車の買取でよくある質問
自動車税を滞納していても買取可能か?
自動車税を滞納していると買取してもらえません。
なぜなら、自動車税を滞納していると名義を変更できないからです。
車検を通してからの方がいい?
車検が残っている車の方が買取額がは上がる傾向にあります。
ただし、買取額アップを狙って車検に通すことはおすすめしません。
なぜなら、せっかく車検に通しても買取額がつかないこともあるからです。
車検が切れた場合
車検が切れてしまっても車の価値自体はなくなりません。
車を買取店に持ち込まなくても、出張査定を利用すれば査定価格が分かります。
車の高額買取を実現させるポイント
外装をきれいにする
査定してもらう前に車の印象を良くしましょう。
当然ながら、きれいな車である方が需要は増えます。
具体的には洗車して外装をきれいにする、市販の研磨剤を使って古キズを落としておくといった対策が挙げられます。
内装をきれいにする
飲み物のベタつきは査定額が落ちるため、全てきれいにしてください。
もちろん私物は全て車から出しておきましょう。
付属品
査定額が上がるため、以下のものがあれば用意しましょう。
・スペアキー
・取扱説明書
・整備手帳(保証書)
新車時の付属品は、買取額アップのアピールポイントになります。
メンテナンスをする
買取業者はオイル交換などの日常点検がされているかどうかも確認します。
オイル交換なら工賃を含めても数千円で済みますので、査定前に済ませておきましょう。
喫煙車の査定額を上げるには
生活臭を消す
車内にはタバコなどの生活臭がかなり染みついています。
完全にはなくなりませんが、消臭キットを使用しましょう。
おすすめはタクティのクイックエバポレータークリーナー(税込2,882円)です。
窓を拭く
喫煙車は窓が黄色くなっていることが多いです。
ヤニが付いた窓はアルコールをつけたクロスで拭くときれいに落とせます。
全ての窓ガラスを念入りに拭きましょう。
車内のシートやパネルを拭く
窓だけではなく、車内のシートやパネルなども汚れている場合が多いです。
車内用クリーナーを使用して汚れを落としましょう。
おすすめはCar Zoot(カーズート)クリーナー(税込2,280円)です。
タバコのヤニ汚れも一拭きで落とせます。
走行距離は関係ある?
車の走行距離は3万km、5万km、10万kmという節目で買取額が変わります。
- 3万km〜5万km:コンディションのいい車が多いため、高値がつく傾向です。
- 5万km〜:車の故障などが出てくることもあるので、査定額が落ちます。
- 10万km:走行性能に問題なくとも査定額がつかないことがほとんどです。
10万kmを超えていてもメンテナンスをしていると高い査定額がつきやすいので、整備記録を見せましょう。
査定額を提示されたら交渉する
査定額の交渉
査定額を提示されたら交渉してみましょう。
買取業者は利益を考えているため、できるだけ安く仕入れたいというのが本音です。
そのため、いきなり最高額で提案してこない場合があります。
1度目の査定額は鵜呑みにでせず、思い切って希望額を伝えましょう。
希望価格にならないのであれば断ってみてください。
そうすると、買取額が上がる場合もあります。
事前に相場を把握しておく
相場を把握する順序としては、まずディーラーに行き、その次に買取業者へ査定を依頼します。
なぜこの順序かというと、ディーラーは買取に力を入れていない場合が多いからです。
ディーラーの買取額を基準に希望価格を決めておけば、安く買いたたかれずにすみます。
車を手放すときに注意すること
必要書類を用意する
必要書類が揃わないと売却するタイミングが遅れます。
車の価値が落ちる前に、必要書類を揃えましょう。
確認してから売却する
私物を車に残したまま売却する人も少なくありません。
オーディオの中に CD や DVD が入ったままになっていないか確認しましょう。
また、買取業者はカーナビの登録情報を消去しないまま次のオーナーに販売する場合があります。
手放す前に自宅や目的地の情報を消去しましょう。
車が高く売れる時期を狙う
1月〜3月や9月〜10月に売却を検討しましょう。
1月〜3月は新生活前の準備のため、車の需要が増えます。
9月〜10月もボーナス時期や長期休暇の理由から車を買いかえる人が増えます。
中古車を販売するお店としては多く在庫を確保したいという思惑があるため、他の時期より高く売れる傾向があるということです。
買取時によくあるトラブル
買取前のトラブル
買取業者のほとんどは無料で見積もりを出してくれますの査定です。
ですが、全ての買取業者が無料とは限りません。
いざ査定を依頼をしてみたら見積もり料を請求される場合もあります。
必ず事前に確認しておきましょう。
買取契約のトラブル
買取業者は利益につなげたいという思いから「今が売り時ですよ」と提案するでしょう。
売る側も早く手放したいという思いがあり、勢いで契約してしまいます。
その結果、意思疎通がうまく取れなくてトラブルに発展することが多いです。
買取契約後のトラブル
契約後に多いのは、引渡し後の再査定で傷が見つかり、買取価格の減額を要求されるケースです。
本来は査定時に気がつかなかった業者に責任があります。
ただし、契約書に「引渡し後の再査定によって買取価格が変わる場合もある」などと記載されている場合もあることを覚えておきましょう。
入金トラブル
手続きや確認ミスにより、入金が遅れることもあります。
車の引渡し後、代金がいつ入金されるのかを契約前に確認しましょう。
買取時のトラブル回避方法
確認と契約書
契約をする際には、些細な疑問でも買取業者に念を押して確認しましょう。
不安な場合は契約書に一筆書いてもらうのも一つの手です。
売ろうか迷うとき
査定額が提示された後になって「やっぱり売りたくない」と思うこともあるはずです。
営業トークに流されないように、きっぱりとした態度で意思を伝えましょう。
契約書にサインすると、後で気持ちが変わってもキャンセルはできません。
無理に解約しようとすると違約金や解約手数料を請求される場合があります。
買取業者と話し合う
まずは双方で納得のいく契約になるよう買取業者と話し合いましょう。
どうしても問題解決が難しいようであれば、国民生活センターや弁護士などに相談してください。